関東三大祭


関東三大祭

江戸時代の文化の中心であった江戸(東京)には、江戸っ子達の息づかいが残る粋な祭がたくさんあります。一方、さらに範囲に広げた関東全域を見ると、江戸とはまた違った地域性に根付く祭があることに気付かされます。ここでは、「関東三大祭」として、「石岡のお祭」「佐原の大祭」「川越祭」をご紹介します。

なお、外してしまいましたが捨てがたい関東エリアの祭を次項の「関東三大祭の異説」の中でご紹介しますので、合わせてご覧ください。

石岡のお祭(いしおかのおまつり)

常陸國總社宮例大祭の神幸祭の列
常陸國總社宮例大祭の神幸祭の列

茨城県石岡市で毎年9月に開催される常総國總社宮例大祭は、地元の人々からは「石岡のお祭」として広く親しまれ、大切にされています。地元を離れた人々もこの期間には必ず里帰りすると言われるほどで、集まる観光客も40万人の規模となっています。中でも有名なのが、伝統の神輿や絢爛豪華な山車、獅子などが練り歩き、他にも神楽や奉納相撲など、見どころ満載です。

常総國總社宮の創建は天平年間(8世紀)と伝えられています。江戸時代には五穀豊穣を祈り、「奉納相撲」が行われていたことが記録に残っており、それを原型として、近代にはいって豪華な山車など、さまざまな催しが加わっていったようです。

【石岡のお祭(常総國總社宮例大祭)データ】
会期と会場
9月15を含む土-月曜日
常総國總社宮(神幸祭・還幸祭では石岡市街地を巡行)
主な行事
9/15 〈礼祭〉
土曜日〈神幸祭〉
日曜日〈奉祝祭〉
月曜日〈還幸祭〉
問い合わせ先
常総國總社宮 茨城県石岡市総社2-8-1
石岡市観光協会(石岡市八郷総合支所 商工観光課内)


佐原の大祭(さはらのたいさい)

歴史上の人物を飾り付けられた佐原の大祭の山車
歴史上の人物を飾り付けられた佐原の大祭の山車

千葉県香取市佐原で毎年開催される夏祭(八坂神社祇園祭)と秋祭(諏訪神社秋祭)を総称して「佐原の大祭」と呼んでいます。国指定の重要無形民俗文化財です。祭は、日本三大囃子の「佐原囃子」を響かせ、壮麗な山車が引き廻される、昔のままのような光景。山車に使われている欅には「関東彫り」の名工たちが施した彫刻があり、それも見どころとなっています。山車は24台で、夏は10台、秋は14台が引き廻されます。

水郷の町・佐原は小江戸と呼ばれ、国選定重要伝統的建造物群保存地区の街並みが残されている古い宿場町です。中世の時代から栄えていた町ですので、神社では神事も古くから行われていました。しかし、現在の「佐原の大祭」の原型となる山車祭の起源は享保年間(18世紀)とされています。

【佐原の大祭データ】
会期と会場
夏祭(八坂神社祇園祭) 7月中旬 佐原 八坂神社
秋祭(諏訪神社秋祭) 10月第2金-日曜日 佐原 諏訪神社
問い合わせ先
佐原 八坂神社 千葉県香取市佐原イ3360
佐原 諏訪神社 千葉県香取市佐原イ1020-3
佐原の大祭ホームページ(香取市)

川越祭(かわごえまつり)

江戸の天下祭を現代に再現する川越祭の山車
江戸の天下祭を現代に再現する川越祭の山車

小江戸・川越で毎年10月に開催される「川越祭」は、華やかな山車と祭囃子が江戸時代の天下祭を再現するかのように、往時の賑わいを彷彿とさせてくれます。山車の曳き廻しは日中ですが、夜は提灯が灯り、幻想的な山車と街並みが溶け込み、さらに祭囃子も加わって、多くの人々を惹きつけています。

そもそも川越祭は、歴史ある川越氷川神社の例大祭・神幸祭から始まっています。江戸時代初期の慶安年間(17世紀)には神輿渡御が始まっています。その後、江戸祭礼の花形であった踊り屋台や、今では主役となっている山車などが加わり、受け継がれ、現在の形となっています。この江戸の都市型祭礼は「川越氷川祭の山車行事」として、国指定重要無形民俗文化財となっています。

【川越祭(川越氷川祭)データ】
会期と会場
10月第3土・日曜日
川越氷川神社(山車曳き廻しなどは川越駅前~市役所の通りを巡行)
問い合わせ先
川越氷川神社 埼玉県川越市宮下町2-11-3
川越祭公式サイト