三大くんち(九州三大秋祭)


三大くんち(九州三大秋祭)

九州北部では、秋祭を「くんち」と呼びました。いわゆる収穫祭ですが、その内容には地域性や歴史が重なり、それぞれ独自性があります。その中で特に有名な「長崎くんち」「博多おくんち」「唐津くんち」を「三大くんち(九州三大秋祭)」としてご紹介します。

なお、祭好き博多っ子らしく、博多には人気の祭が集中しています。そこで「博多おくんち」を除いた、「博多三大祭」を次項でご紹介します。

長崎くんち(ながさきくんち)

長崎くんちの「傘鉾・龍踊」
長崎くんちの「傘鉾・龍踊」

名高い「長崎くんち」は、長崎市の諏訪神社の秋季大祭です。見どころは、各町の「奉納踊り」。77の町(旧町)があり、各町が7年に一度奉納することになっていますので、例年5~7の踊りを見ることができます。各町の奉納踊りには、有名な「龍踊(じゃおどり)」や「鯨の潮吹き」「御朱印船」「阿蘭陀万歳」などがあります。

祭(くんち)の始まりは江戸時代の寛永年間(17世紀)、二人の遊女が諏訪神社に舞を奉納したことと言われています。その後、年々盛んになっていき、さらに長崎という土地柄から、中国や南蛮文化の影響を受けました。この「長崎くんちの奉納踊」は国指定重要無形民俗文化財となっています。

【長崎くんち(諏訪神社秋季大祭)データ】
会期と会場
10/7~10/9
諏訪神社(神輿渡御は諏訪神社~大波止の御旅所)
主な行事
10/7〈奉納踊り〉〈神輿渡御~お下り〉
10/8〈例大祭〉
10/9〈神輿渡御~お上り〉
問い合わせ先
鎮西大社 諏訪神社 長崎県長崎市上西山町18-15
長崎くんち(長崎伝統芸能振興会)


博多おくんち(はかたおくんち)

春と秋に大きな祭がある「櫛田神社」
春と秋に大きな祭がある「櫛田神社」

「博多おくんち」は、博多で1200年以上の由緒がある櫛田神社の秋の例祭です。かつては収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)でしたが、昭和28年(1953)より、名称を変更して新たに祭礼を行うようになりました。神輿渡御や稚児行列の他、五穀豊穣市、相撲大会などが催されています。

【博多おくんち(櫛田神社秋季大祭)データ】
会期と会場
10/23~10/24
櫛田神社(神幸パレードは博多の繁華街を巡行)
問い合わせ先
櫛田神社 福岡県博多区上川端町1-41
博多おくんち(福岡・博多の観光案内サイトよかなび)

唐津くんち

巨大な曳き山が魅力 写真提供:唐津市
巨大な曳き山が魅力 写真提供:唐津市

毎年11月に唐津神社で開催される例祭「唐津くんち」は、掛け声とともに曳山が駆け抜ける勇壮な祭として知られています。その特徴はなんといっても獅子。漆塗りの獅子頭を被って舞う「カブカブ獅子」の奉納や、大きな赤獅子・青獅子を乗せた曳山の巡行で知られています。

そもそも、唐津くんちは江戸時代に始まったと考えられていますが、独特の「獅子」は文政年間(19世紀)に、木彫家の石崎嘉兵衛が作り、奉納したものが曳山行事の原点と伝えられています。今では14基の曳山があり、「唐津くんちの曳山行事」として国指定重要無形文化財となっています。

【唐津くんち(唐津神祭)データ】
会期と会場
11/2~11/4
唐津神社(神輿渡御は唐津神社~市内一巡)
主な行事
11/2〈宵ヤマ〉
11/3〈御旅所神幸〉
11/4〈町廻り〉
問い合わせ先
唐津神社 佐賀県唐津市南城内3-13
唐津くんち(唐津観光協会)